またか

たまに職場に飛び込みの営業が来る。若者で売り込む物は雑貨。包丁とか万年カレンダーとか。
数年前その包丁セットがニュースになった。売れなくて持って帰るのが嫌になった営業販売員が公園などに放置した。親切な人は落とし物として警察に届け、小学生を持つ親たちは子供がそれで遊んで怪我したらどうする危険だ!とか騒いで新聞記事になった。
今回来たのは名刺サイズの電卓と小さいハサミや爪切りの入ったカプセル。毎回売りに来る人や物は違うのに最初の価格がバカみたいに高いのが共通。「ホントは3000円だけど、今回特別に○○円です。」って。最初は3000円。でも、そのうち500円とか300円でいいとか言ってくる。名刺サイズのミニ電卓。100円で売っていても不思議じゃないシロモノだ。初期設定が高すぎる。その値下げ率は何だ。80%オフ。元値の信憑性ゼロ。たとえ本当に良いものでもその値下げ率で買う気が無くなる。というかあからさまに安物なんだけどね。
こういう人が来るたびに、「いりませんから。」と冷たく追い返しつつ販売マニュアルはどうなってるんだろう・・・とか考える。バイトの研修で販売方法を説明された若者はこの方法(今だけ安いんですよと言ってお得感を出す)で売れると思っているのか?安くしすぎるのはかえって怪しいということに気付かないのか?年寄りは騙されるのか?もしかしてバナナのたたき売りとかを参考にしてるのか。だとしても、私が販売マニュアル作成者ならその高すぎる元値をまず改正する。
いろいろ聞いてみたいが、話をすると買わされそうなので質問したことはない。小心者な私。