屋台のだんご屋さん

藤田チエさんのおしゃれ泥棒を読んでいて自分も同じ様なおじいちゃんを子供の頃見たことがあったのを思い出したので書いてみる。
私が小学校入学前まで住んでいた所には、リヤカーの荷台部分にガラスの戸棚をのっけたような屋台を引いたおじいちゃんのだんご屋さんが来ていた。カランカランと鐘を鳴らしてやってくる。商品は串にささった所謂「みたらし団子」。醤油味以外にもあんこやヨモギなどバリエーションがあり大福等の餅系和菓子もあった。でもいつも買ってもらうのは串だんご。うろ覚えだが特に決まった曜日に来ていた訳ではなく、お店がどこにあるのかも大人に聞いてもわからなかった。美味しかったかどうかは良く覚えていないが、今でも印象に残っているのだからおそらくうまかったのだろうと思う。現在職場がその小学校入学前まで住んでいた所のすぐそばなのだが、だんご屋さんを見かけない。20年以上の歳月が経っているのだから廃業している可能性が限りなく高いが、もしも当時60歳位ならば現在80歳位でまだ生きているも。というか、まだだんご屋さんをやっていて巡り会えるかも・・・と淡い期待を抱いている。しかし、通りかかるのは「廃品回収」や「さおだけ」たまに「わらびもち」。もし、出会えたら仕事中でもだんごを買いに走る心づもりです。