タクシー

遅かったので帰る方向が同じHさんとタクシーで帰った。いつも遅くても地下鉄のある時間には帰るのでタクシーなんて久しぶり。2駅分ほどしかないのですぐに着いて私が先に降りた。翌日Hさんに「あれから運転手さんと話をしたんですが、僕らを十八から二十歳くらいの学生だと思ってましたよ。」と言われた。
二十歳!?
私とHさんは1970年代生まれの同じ歳。どこをどう間違って10歳も若く見られたのか考えてみた。
服装か?スーツを着るのなんて年に数回。いつもジーンズにスニーカーで通勤している。私が子供の頃にイメージしていたサラリーマンはスーツにトレンチコート、鞄はアタッシュケース、メガネは銀縁、髪型は7:3だ。冷静に考えると(いや冷静じゃなくても)そんなヤツいない。「少林サッカー」の中にはいたような気がする。超うさんくさい。
会話が学生っぽかったのだろうか。サラリーマンならもっと政治・経済についての話をするのか?「小泉(首相)はやっぱりだめだ。」なんて批判したり、「次世代大型TVは液晶でもプラズマでもなくリアプロがシェアを奪うらしいよ。」なんてWBSで見たこと喋ってみたり。しかし、社内でそんなこと言ってる人はいない。そうだ!サラリーマンといえば上司への愚痴か。Hさんはいい人なのでそういう会話はしない。しかし、学生っぽい事「あの先生超ウゼーよ」とかも言った覚えもない。というか言うわけない。
もしかして自分で思っているより見た目が若いのかも。学生に混じっても大丈夫?なんて空想していたのだが、3月1日は卒業式があった。単純にその日は学生(だった人)がタクシーを利用する比率が高かったから、運転手さんはまた学生だな・・・と勘違いしていたのだと推測する。
若く見られてちょっと嬉しかったが、理由がわかるとガッカリだ。しかし、勘違いして積極的に学生に混じってみなくて良かった。