おからのおにぎり

昔、一発貫太くんというアニメがあった。野球を題材にしたアニメで、チームの選手全員が兄弟で構成されていてお母さんが監督。記憶はおぼろげだが、お父さんはすでに他界していてお母さんが働いていたと思う。確かラーメン屋さんだった。一話一話のエピソードは全然覚えていないのだが、子供の頃からずっと不思議だったことがある。それがおからのおにぎり。
貫太くんの隣の家は豆腐屋さんで、試合のある日には隣の家のかわいい女の子(名前は忘れた)がおからのおにぎりを持って応援に来る。貫太くんはその女の子も好きだが、それ以上にそのおにぎりが大好物。
我が家ではおにぎりの具は梅干し、鰹節、鮭の3種が普通で、それ以外のおにぎりを食べたことが無かったので、TVでこのアニメを見るたびにおからのおにぎりって何だろう?と思っていた。お総菜のおからを具にしているのか?と最初は考えた。しかし、食べている所を何度確認しても中に具が入っている描写が無いのだ。ご飯のかわりにおからで出来たおにぎりなの?おからを海苔で巻いた物はおにぎりなのか?やはりご飯でなければおにぎりとは呼べないだろう。それに味のないまっしろなおからは不味そうだ。
アニメというディフォルメされたキャラクター達がおにぎりを食べるところを見ても推測にも限度があり疑問は深まるばかりだった。
最近は、コンビニで様々なおにぎりを見るようになった。ビビンバとかオムライスとか昔では考えられないようなものも沢山見かける。しかし、おからのおにぎりはまだ確認したことがない。なぜそんなマイナーなおにぎりを子供向け番組に登場させたのだろう。制作スタッフの中におからのおにぎりが好きな人がいたとしか思えない。